■流麗ボディの「GTクーペ」 25年中に登場へ
ホンダは2024年4月25日、中国・北京で開催されている「北京国際モーターショー2024」に出展しました。
ブースでは、4月16日に発表された中国向け次世代EV「ye(イエ)」シリーズの実車が初めて公開されました。なかでも、象徴的なモデルとなる「ye GT CONCEPT」はどのようなクルマなのでしょうか。
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ホンダはグローバルの目標として「2050年にHondaが関わる全ての製品と企業活動を通じたカーボンニュートラルの実現」を掲げています。
中国においては、2022年に発売したコンパクトSUVのEV「e:NP1」「e:NS1」を皮切りに、2027年までに10モデルのEV投入を予定しており、2035年までにEVの販売比率100%の達成を目指しています。
今回のyeは、四輪製品の電動化が進む中国において現在展開している「e:N」シリーズに続く新たなEVシリーズです。
yeシリーズでは、ホンダのクルマづくりの理念である「M・M(マンマキシマム・メカミニマム)思想」のもと、新開発の純電動「Wアーキテクチャー」を採用したスポーティな走行性能や、未来感と先進感を持ち合わせたデザイン、アクティブAIによる新時代のドライブ体験を提供するとしています。
また、シリーズにはホンダのエンブレムに新デザインのHマークを採用し、電動化への変化が速い中国において、挑戦と進化を絶えず追い求め、変革を加速させるという決意が込められています。
なかでもye GT CONCEPTは、中国でのホンダEVの象徴を目指して開発されたコンセプトカーです。
ボディ形状はクーペスタイルの5ドアハッチバックタイプで、デザインはGT(グランドツアラー)の名の通り、ハイパフォーマンスと美しさを感じさせるロー&ワイドなシルエットを持ちます。
フロントフェイスにはボディサイドまでつながる一文字のヘッドライトを配し、ノーズ先端が低くまとめられています。
ボディサイドは長いボンネットからテールにかけては1本のキャラクターラインが配され、大径ホイールやフロントフェンダーからドアに続くガーニッシュが走行性能の高さを予感させる仕上がりです。
ドアミラーは小型であることからカメラ式になっていると見られ、ドアハンドルもフラッシュタイプを装備するなど先進的なイメージも高められました。
リアは大きなテールゲートを装備しますが、Hマークではなく「HONDA」のレタリングが施され、一文字のテールランプやデュフューザー形状のバンパーロアを組み合わせ、存在感を与えています。
インテリアはレッドとブラックの2トーンで、インパネはドアトリムまで回り込んだ形状を採用。ステアリングはレーシングマシンのような楕円形状で、パドル式の減速セレクターやインパネ上部に設けられるワイドなメーターなどが運転に没入できる空間を実現。
コンソールには2つのディスプレイが設置され、シフト操作もタッチ式を採用したほか、画面を見ているような体験が可能な遠焦点ディスプレイを助手席に装備するなど、極めて先進的な仕上がりとなっています。
出力や航続距離といったパワートレインの詳細や具体的なボディサイズ、価格などは明らかにされていませんが、ye GT CONCEPTをベースにした量産モデルが、2025年内にyeシリーズ第2弾として発売予定となっています。
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